日本自動車タイヤ協会は2月17日、LCA日本フォーラムが主催する第18回LCA日本フォーラム表彰において「LCA日本フォーラム会長賞」を受賞したと発表した。表彰式は1月28日に東京都内で執り行われた。
受賞活動は、タイヤのLCCO2算定ガイドラインVer2・0を活用した国内市場に於けるCO2排出量削減効果の公表、及びガイドラインVer3・0の作成で、表彰式当日は、LCA日本フォーラム会長賞の表彰状・トロフィー授与の他、同会倉田健児専務理事による受賞挨拶、及び同会環境部会森永啓詩部会長による記念講演が併せて執り行われた。
同表彰は、「製品のライフサイクルから環境負荷削減に取り組む企業、組織、研究者を応援する」ことを目的とし、製品のライフサイクルという観点から環境負荷削減に取り組む企業、組織、研究者などを対象に、ライフサイクルアセスメント(LCA)の実施に取り組む、もしくは積極的に活用する企業等を表彰している。国内でLCAに関わる産業界、学界、国公立機関の関係者が集うプラットフォームであるLCA日本フォーラムにより2004年度に創設され、今回で18回目を迎える。
同会は2012年にライフサイクルにおけるCO2排出量の算定方法を示す「タイヤのLCCO2算定ガイドラインVer2・0」を策定・公表し、タイヤ製造各社で活用されている他、当該ガイドラインを用い4年に1度、国内市場に於ける「使用段階」のCO2排出量削減効果を公表し、低燃費タイヤの普及を後押ししている。2021年には、最新のデータを掲載し、且つ、ISOにも準拠した「Ver3・0」を発行した。
また、ライフサイクルの中で排出量の最も多い「使用段階」に於いて、世界に先駆けてタイヤラベリング制度を業界自主基準として導入し、タイヤの環境性能と安全性能を解り易く伝えることで低燃費タイヤの普及に繋げ、継続的にCO2削減に取り組んでいる事など、業界一体となって、CO2排出量削減活動を推進している事を評価された。
なお、同会は第10回LCA日本フォーラム表彰に於いて「奨励賞」を受賞しており、今回で2度目の受賞となった。