昭和電工は2月21日、不飽和ポリエステル樹脂「リゴラック」およびビニルエステル樹脂「リポキシ」の販売価格について、2022年3月11日出荷分より引き上げることを決定したと発表した。
対象製品と値上げ幅は、不飽和ポリエステル樹脂「リゴラック」が33円/kg以上、「リゴラックBMC」が25円/kg以上、「リゴラックSMC」が30円/kg以上、ビニルエステル樹脂「リポキシ」が40円/kg以上となっている。
昨今の原油、ナフサ、ベンゼン等の価格高騰を背景に、原材料メーカーによる採算是正のための原材料価格引き上げが続いている。さらに、「リゴラックBMC」「リゴラックSMC」においては原材料に使用するガラス繊維や充填剤等も需給バランスの変化で価格高騰が続いており、また包装費、物流費、電力コスト等も上昇している。同社では、生産合理化をはじめ経費の削減や物流の効率化等、各種コスト削減に努めてきたが、自助努力だけでは今回の更なるコスト上昇を吸収するのは極めて困難であることから、製品の安定供給体制を維持するため再度の価格改定を決定した。