ダウ・ケミカル日本は2月21日、海洋ごみ問題についての環境教育プログラムを、国際環境NGOバードライフ・インターナショナル東京と共同で開催したと発表した。
同社は2019年よりバードライフと小学校での環境教育プログラムを実施している。コロナ禍により対面の授業が難しくなったが、循環型経済に向けた教育を継続するため、今年は北海道豊富町のサロベツ湿原センター「なまらサロベツクラブ」、東京世田谷区の駒場東邦中学校、沖縄県竹富町立船浮小中学校の生徒を対象に、個別の環境教育プログラムおよびオンラインで3つの拠点をつなげる「海洋ごみ問題オンラインサミット」を実施した。
個別の環境教育プログラムでは、バードライフの職員を中心に、海岸の清掃活動や、ごみ問題について考えるグループセッションを提供した。また、「海洋ごみ問題オンラインサミット」では同社のパッケージング・アンド・スペシャルティプラスチック事業部の社員がオンライン登壇し、3拠点の児童、生徒たちおよびオンラインで参加した60人以上の参加者を対象に、循環型経済を築くうえで私たちができることを伝える授業を行った。児童、生徒たちがそれまでの教育プログラムで学んできたことをベースに、オンラインプログラムを通じて海洋ごみに関するグローバル規模の取り組み、プラスチックを賢く活用することの大切さを知ることで、循環型経済に向けて生徒たちに大きな気づきを与えることに貢献した。
船浮小中学校の小学4年生、池田真歩さんは、「一人ひとりがごみ問題について身近に思い、少しでも海洋ごみを減らすための取り組みをしたい。今日のお話にあったように、リサイクルをするなど、使い捨てプラスチックの使用を減らしたい」との感想を寄せている。
同社は、今回のプログラムの他、循環型経済に関する出張授業の提供、日米の官民パートナーシップである「TOMODACHIイニシアチブ」のパートナー企業を務めるなど、持続可能な社会の構築や次世代の科学者育成、よりインクルーシブな社会へとつながる活動を応援している。