住友化学は2月28日、環境省が主催する第3回「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」の環境サステナブル企業部門において、環境大臣賞(銀賞)を受賞したと発表した。同社は、今回が初めての受賞となる。
「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」は、ESG金融の普及・拡大に向け、環境省により2019年に創設された。このうち、環境サステナブル企業部門の表彰は、環境関連の重要な機会とリスクを経営戦略に取り込み、企業価値向上につなげるとともに、環境や社会へ優れた影響をもたらしている企業を評価し、広く社会で共有することを目的としている。
同社は、16年より独自の社内認証制度「Sumika Sustainable Solutions(SSS)」を通じて、環境課題への対応を事業機会の獲得につなげる取り組みを推進している。また、TCFD提言を17年6月の公表と同時に支持し、提言の枠組みを活用した情報発信に努めるとともに、50年カーボンニュートラルの実現に向けて、21年12月に、グループの温室効果ガス排出量削減の取り組み方針や活動目標をはじめとするグランドデザインを策定、公表した。これらが評価され、今回の受賞に至った。
同社は引き続き、グループを挙げて気候変動問題をはじめとする社会課題の解決に積極的に取り組むとともに、事業を通じてサステナブルな社会の実現に貢献することで自らの持続的な成長を実現し、ステークホルダーの期待に応えていくとしている。