三菱ケミカルは2月28日、植物由来のポリカーボネートジオール(PCD)「BENEBiOL(ベネビオール)」がUSDA(米国農務省)のバイオプリファードプログラムでバイオベース製品認証を取得したと発表した。BENEBiOLは、同社独自技術により開発した世界唯一の植物由来のPCDでポリウレタンの原料。BENEBiOLを使用したポリウレタンは従来品と比較し、優れた柔軟性や透明性、特徴的な風合いを付与できるため、自動車、家具、アウドドアウェア向けの塗料やコーティング材、合成皮革や人工皮革などに採用されている。
バイオプリファードプログラムは、USDAがバイオベース製品の市場拡大および雇用創出を目的に運用する認証制度で、バイオベース度が既定値を超える製品に対して認証の証明となるラベルの使用を許可している。このプログラムにおいてBENEBiOLはそれぞれのバイオベース度に応じた認証を取得した。
BENEBiOLは今回の認証によりUSDAのバイオベース製品リストに加わり、北米を中心に国際的に広く認知されることになります。高い耐久性と植物由来ならではの優れた機能を最終製品に付与して長期間の使用を可能とする特徴を活かし、自動車、スポーツ、アウトドア、ファッション分野での採用拡大を目指していく。
2022年03月02日