カネカは3月2日、同社の「カネカ生分解性ポリマー グリーンプラネット」が、アシックスジャパンのショルダーショッパー(肩掛けタイプのショッピングバッグ)の本体素材に採用されたと発表した。今後、同社が協賛するマラソン大会やスポーツイベントの売店で商品購入時に渡される予定。
グリーンプラネットは同社が開発した100%植物由来の生分解性ポリマーで、幅広い環境下で優れた生分解性を有し、海水中で生分解する認証「OK Biodegradable MARINE」を取得している。汎用プラスチックと同様の機能を有するため、使い捨てプラスチックによる環境破壊に対する画期的なソリューションを提供でき、ストロー、カトラリー、食品包装や農業資材などの用途でも展開を進めている。さらに、繊維や不織布などの開発にも取り組んでいる。
アシックスジャパンは、事業のあらゆる場面でサステナビリティに配慮した取り組みを推進し、持続可能な社会の実現への貢献に努めている。同社協賛のマラソン大会やスポーツイベントの売店などで、学生を中心に高く支持されているショルダーショッパーを長年使用していたが、プラスチック製であることから配布を見合わせていた。今回、環境への配慮と従来のプラスチックと同等の機能を両立したグリーンプラネットを採用することで、環境に優しいショルダーショッパーとして再配布が可能となった。
同社は、環境意識の高いブランドホルダーから急増する需要に対応するため、グリーンプラネットの大型能力増強を決定した。「カネカは世界を健康にする。KANEKA thinks 『Wellness First』.」という考えのもと、今後もグリーンプラネットの積極的な展開を通じて持続可能な循環型社会の構築とプラスチック汚染問題の解決に取り組んでいくとしている。