プライムポリマーは3月3日、三井化学の子会社である同社が、バイオマスポリプロピレンを日本で初めて商業生産・出荷したと発表した。
当該製品は、昨年12月に三井化学大阪工場(大阪府高石市)に到着したNESTE社のバイオマスナフサを利用した誘導品であり、ISCC PLUS認証に基づいたマスバランス方式で各種プラスチック・化学品に割り当てバイオマス認証を付与したバイオマスポリプロピレンとなる。
藤本健介同社社長は、「この度、当社初のバイオマス原料由来マスバランス方式によるバイオマスポリプロピレンをお客様に出荷、納入出来たことをとても嬉しく思う。バイオマスポリプロピレンの提供により、お客様による価値創造に『Your Prime Solution Partner』として一層貢献することで、お客様と共に循環型社会の実現と社会生活の利便性の両立に向けて邁進していく」とコメントしている。
三井化学グループは、循環経済の実現に向け、化学品・プラスチックのリサイクルとバイオマス化の両輪を進めている。地球温暖化対策に貢献するバイオマス化は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて重要な戦略課題と捉えている。同社は、素材・プロセスの開発とともに、今回のバイオマスナフサ誘導品の初出荷を皮切りに、着実にバイオマスの社会実装を推進していくとしている。