日本触媒のサステナブルSAP ISCC PLUS認証取得

2022年03月08日

ゴムタイムス社

 日本触媒は3月4日、2050年カーボンニュートラル実現に向けて、ベルギー子会社NIPPON SHOKUBAI EUROPE(NSE社)で生産する高吸水性樹脂(SAP)について、国際持続可能性カーボン認証機関(ISCC)より再生可能電力を使用した苛性ソーダを原料とするサステナブルSAPの認証を取得したと発表した。

 主に紙おむつに使われているSAPは、プロピレンから製造されるアクリル酸と苛性ソーダを主原料としている。昨年5月にNSE社ではバイオマス由来のプロピレンから生産したアクリル酸を原料とするバイオマスSAPについて、ISCCよりISCC PLUS認証(マスバランス方式)を取得したが、今回、再生可能電力により生産された苛性ソーダを原料とするサステナブルSAPについても、追加で認証を取得した。これらの認証を組み合わせることにより、製品ライフサイクル全体のCO2排出量削減に寄与する。今後、顧客の要望に応じてバイオマス/サステナブルSAPを供給する体制を順次整えていく。

 同社は、これらの認証SAP以外にも、生分解性SAP、使用済み紙おむつからSAPを回収しそれを再生したリサイクルSAPなど、環境負荷低減に寄与するサステナブルSAPの研究開発に取り組んでいる。同社は今後、これらの研究開発を推進し、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。

 

NSE社全景

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