横浜ゴムは3月7日、独・BMWM社の高性能スポーツモデル「M3」「M4」向けタイヤとして「アドバン・スポーツV107」の20インチ、21インチサイズの追加納入を開始したと発表した。納入サイズはフロント用が285・30ZR20(99Y)、リア用が295・25ZR21(96Y)。
なお、同モデル向けには2020年11月より「アドバン・スポーツV107」の18インチ、19インチサイズを新車装着用として納入している。また、今回納入したタイヤはアフターパーツ用であり、通常の新車装着納入のライン納入とは異なる。
「アドバン・スポーツV107」は、同社が誇る最高峰ブランド「アドバンシリーズ」のウルトラハイパフォーマンスタイヤとして知られている。今回追加納入されたタイヤはBMWM社と共同開発しており、パターンデザインでは高いドライ性能と耐摩耗性能を両立するために溝面積を調整し、専用コンパウンドと組み合わせた。また、ウェット性能において、欧州ラベリング制度における最高レベル「A」を獲得している。接地面が均一になるように独自技術である「マウンド・プロファイル」を採用し、高いドライ性能、耐摩耗性能を発揮している。また、タイヤの骨格であるカーカス材に専用の部材を採用することにより、ハイパワー・プレミアムカーに必要不可欠な高い操縦安定性を発揮する。世界でも限られたタイヤメーカーが納入するBMW Mモデル向けタイヤとして、BMWグループのミュンヘン工場とディンゴルフィング工場に納入している。タイヤサイドには同社からの技術力、品質、信頼の承認を示す★印(スターマーク)が刻印されている。
同社は2021年度から2023年度までの中期経営計画「YX2023」のタイヤ消費財事業において高付加価値商品の主力であるグローバルフラッグシップタイヤブランド「アドバン」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「ジオランダー」、そして「ウィンタータイヤ」の販売構成比率最大化を掲げ、「アドバン」および「ジオランダー」の新車装着拡大に取り組んでいる。