横浜ゴムは3月4日、2022年のモータースポーツ活動計画を発表した。
同社は中期経営計画「YX2023」のタイヤ消費財戦略において、高付加価値商品の主力であるグローバルフラッグシップタイヤブランド「アドバン」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「ジオランダー」、「ウィンタータイヤ」の販売構成比率最大化を掲げている。その中で、モータースポーツ活動を技術開発および「アドバン」「ジオランダー」ブランド強化の場と位置付け、トップカテゴリーからグラスルーツカテゴリーまで国内外の多岐にわたるモータースポーツ競技に参戦する。また、サステナブルな社会実現に向けた活動の一環として、再生可能原料やリサイクル原料を用いたタイヤの開発を極限のテストの場であるレースにおいてスタートさせる。主な活動計画は以下の通り。
「SUPER GT」は、メーカーのワークス勢が主力となるGT500と個性的なチームが競い合うGT300の2つのクラスで争われる。GT500は独自の規則に則った車両が参戦、一方、GT300は自動車メーカーが製造販売する国際規格のFIA GT3マシンと日本独自のJAF―GT車両ならびにマザーシャシーが混在し、国内外のバラエティ豊かな車種が競い合う。同社は、GT500では2021年に全8戦中、3回の表彰台を獲得した。2022年も2チームと優勝を目指す。GT300では15台をサポートし2年ぶりのシリーズチャンピオン奪還を目指す。
「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」では、「第50回ニュルブルクリンク24時間耐久レース」と「ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)」に、2021年からパートナーシップ契約を締結しているBMWカスタマーチーム「Walkenhorst Motorsport」の「BMW M4 GT3」3台で参戦する。同チームは2021年のNLS第6戦「第44回RCM DMV Grenzlandrennen」で総合優勝しており、今年もアドバンレーシングタイヤの「アドバンA005」(ドライ用)と「アドバンA006」(ウェット用)を供給する。
「全日本ラリー選手権」では、ターマック(舗装路)向け「アドバンA08B」および「アドバンA052」、グラベル(未舗装路)向け「アドバンA053」の高性能を武器に、多くのクラスでチャンピオン獲得を目指す。
このほか、「TCRリージョナル選手権」「全日本スーパーフォーミュラ選手権」など、世界各地のレースにアドバンレーシングタイヤをワンメイク供給する。