日本触媒は3月14日、日本医療研究開発機構(AMED)の「次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業(RNA標的創薬技術開発)」の制度のもと実施される「革新的次世代核酸医薬(INGOT)」に係る研究開発について、研究開発代表者である東京医科歯科大学と再委託研究開発契約を締結したと発表した。
同プロジェクトは高性能で安全な核酸医薬を患者に届けることを目的に、従来の核酸医薬よりも優れた生体内安定性と有効性を示し、かつ副作用の低減された革新的次世代核酸医薬の開発を目指している。
同社および同社グループ会社のレナセラピューティクスは、東京医科歯科大学および東京理科大学と共同で、従来核酸医薬に用いられてきたホスホロチオエート(PS)核酸に代わる、リン原子にホウ素原子が結合した新しい構造を有するボラノホスフェート(PB)核酸の化学合成技術の開発と、実用化に向けた大量合成法の確立を目指す。
同社は、核酸医薬やペプチド医薬など中分子医薬の原薬製造のための施設を有しており、様々な顧客からのニーズに対応した核酸原薬やペプチド原薬製造を受託できる体制を整えている。
同社はさまざまな中分子医薬品原薬の供給を推進し、人々の生命・健康を支え、社会の継続的発展に貢献していくとしている。