カネカは3月17日、原料価格の高騰を受け、変成シリコーンポリマー(商品名「カネカMSポリマー」「サイリル」)の販売価格を改定すると発表した。4月1日出荷分より、現行価格に対しキログラム当たり50円以上の値上げを実施する。
同社は、昨年3度にわたり価格改定を実施したが、その後も続く石化燃料価格の上昇に加え、ウクライナ情勢の悪化に伴って、石油化学製品の基礎原料となるナフサの国際価格は急騰している。また、これらの影響に加え、各種副資材価格、ユーティリティー費用や物流費用も上昇が続いている。
同社は、コスト圧縮など事業収益の改善に努めてきたが、自助努力だけでは限界に達しており、価格改定が避けられない状態と判断した。なお同社は、不透明な国際情勢につき、ナフサ価格が急騰を続けた場合は、追加の価格改定の実施も検討するとしている。