カネカは3月18日、耐衝撃性改良樹脂(カネエースB、カネエースM、カネエースFM)、加工性改良樹脂(カネエースPA)および耐熱性改良樹脂(カネカテルアロイ)の販売価格を、4月1日出荷分より値上げすると発表した。
改定する品目と改定金額は、耐衝撃性改良樹脂(カネエースB、カネエースM)が50円以上/kg、耐衝撃性改良樹脂(カネエースFM)が40円以上/kg、加工性改良樹脂(カネエースPA)が50円以上/kg、耐熱性改良樹脂(カネカテルアロイ)が40円以上/kgとなる。
昨年から続く石化燃料価格の上昇に加え、ウクライナ情勢の悪化に伴って、石油化学製品の基礎原料となるナフサの国際価格は急騰している。これらの影響を受け、主原料をはじめ副原料、ユーティリティーや物流費用の上昇が続いている。
今回の価格改定については「コスト圧縮など事業収益の改善に努めているが、自助努力だけでは限界に達しており、今後の安定供給のためには、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。なお不透明な国際情勢につき、ナフサ価格の上昇が続いた場合は、追加の価格改定の実施も検討するとしている」(同社)。