信越化学工業は、4月1日納入分から塩化ビニル樹脂(塩ビ)の国内向け販売価格の改定を行うこと決定した。価格改定幅は1kg当たり35円以上の値上げとなっている。同社は、今年1月より塩ビの値上げを実施したが、その後も原油、ナフサ価格はコロナ禍からの景気回復により上昇が続いている。さらにロシアのウクライナ侵攻により一段と騰勢を強めております。また、ユーティリティ、運賃等の諸費用も大幅に上昇している。塩ビの需給は、国内外ともにこれから定期修理シーズンを迎えることよりタイトに推移することが見込まれる。また、日本からインド、中国等への輸出価格も上昇している。なお、国際情勢は非常に不透明であり、ナフサ価格が大きく変動した場合は、改定幅の変更を行うこともあるとしている。
2022年03月23日