積水化学工業は3月22日、女性活躍推進に優れた企業として、経済産業省および東京証券取引所により同日、2021年度の「準なでしこ」に選定されたと発表した。同社は、2016年度、2017年度、2019年度、2020年度に「なでしこ銘柄」に選定されている。2021年度は「なでしこ銘柄」の要件を満たさなくなったが、「準なでしこ」に選定された。
同社は、「従業員は社会からお預かりした貴重な財産である」という考え方から、一人ひとりのキャリア自律と得意技の研鑽を支援するさまざまな機会を提供するとともに、社会的意義のある多様なミッションと挑戦の場をつくることで、従業員と会社が一丸となって社会課題解決に挑戦し貢献する姿を目指している。
人材に対する基本的な考えをグループ全体で共有し、ダイバーシティマネジメント方針に基づき、多様な人材が挑戦し活躍できる活力あふれる職場づくりを推進している。
同社は、女性活躍推進では、基幹的な役割を果たすビジネスキャリアコースへの女性の採用を増やし、経験学習サイクル・キャリア形成等の研修プログラムを実施し、早期からリーダーシップや自ら学び挑戦しながら成長する意識の醸成を図っている。管理職登用前の係長層に対しては、一人ひとりの強みを生かした成長課題テーマで成果を出す実践型の研修(CDP研修)を実施し、同研修では、上司向けのセッションも行い、管理職登用に向けたサポート、女性部下への指導力アップを図ってきた。管理職登用後は、女性管理職の交流会で上位職への意識醸成を図るとともに、ライン長を経験させる等計画的に育成している。
2019年に社内育成の初の女性執行役員が就任し、2021年4月からは2名となっている。同社は今後、これまでの取り組みを継続していくとともに、女性の経営参画に向けての女性取締役の選任、ライフイベントに左右されない登用制度への改訂などに取り組んでいくとしている。