日本ゼオン、HNBR能増 高岡工場で現行比10%増加

2022年03月24日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンはこのほど、高岡工場(富山県高岡市)で水素化ニトリルゴム(HNBR、製品名Zetpol「ゼットポール」)の生産能力増強を決定した。
 今回、製造ラインにおけるデボトル増強を実施することにより、高岡工場における年間生産能力は現行の年産4000tに比べて約10%増加する見込みとなっている。なお、同改善は2022年秋に実施し、2023年からの能力増強を目指していく。
 Zetpolは、耐油性の高いニトリルゴムを水素化することにより耐熱性を高めた特殊ゴムで、高岡工場と米国・Zeon Chemicals(ゼオンケミカルズ社) のテキサス工場(年産5000t)の2拠点で製造している。Zetpolについては、高耐熱、高強度が求められる様々な産業領域において需要が拡大しており、今後も安定した需要増加が見込まれている。
 同社グループでは「これからも Zetpolの安定的な供給体制を確保しながら、産業発展に尽くしていく」としている。

高岡工場

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー