カネカは3月23日、押出法ポリスチレンフォーム(商品名「カネライトフォーム」)の販売価格について、4月1日出荷分より現行価格に対し30%の値上げを実施すると発表した。
同社は昨年価格改定を実施したが、その後も続く石化燃料価格の上昇に加え、ウクライナ情勢の悪化に伴って、石油化学製品の基礎原料となるナフサの国際価格は急騰している。またこれらの影響を受け、ユーティリティ費用や物流費用の上昇も続いている。同社は、コスト圧縮など事業収益の改善に務めてきたが、自助努力では限界に達しており、さらなる価格改定が必要と判断した。なお不透明な国際情勢につき、ナフサ価格が急騰を続けた場合は、追加の価格改定の実施も検討するとしている。