住友ゴム工業は3月24日、子会社のスポーツサーフェスが販売、施工するテニス用ハードコート「DecoTurf(デコターフ)」が、日本ソフトテニス連盟が所有するテニスパーク棚倉(福島県東白川郡棚倉町)に採用されたと発表した。
日本ソフトテニス連盟は、総合スポーツ施設ルネサンス棚倉に全天候型と称されるDecoTurfのテニスコート12面を建設し、テニスパーク棚倉と名付けた。同施設は2011年の東日本大震災で大きな被害を受け、当初から設置されていたテニスコートも地面が割れ、10年近く放置された状態だった。日本ソフトテニス連盟がスポーツを通じた地域貢献とソフトテニスの普及・振興・強化の推進を図れると考え、テニスコートを復活させた。
DecoTurfの特長として、「優れた平坦性、均質性で、ボールのイレギュラーなバウンドを低減。プレーヤーの意図する、安定したボールバウンドとボールスピードを実現」「独自材料と工法による表面仕上げで、太陽光反射を低減」「優れた耐久性、耐候性により、メンテナンスが容易で経済的」の3点が挙げられる。
DecoTurfは、世界テニス4大大会の一つである全米オープン会場に採用された実績があるハードコートで、多くの国際的な大会会場に採用されている。日本でも国体会場などでの採用が続いており、「有明テニスの森公園」「ITC靭テニスセンター」をはじめとする国内主要施設で使用されている。また、ITF(国際テニス連盟)のコートペースレイティングで幅広いレベルのプレーヤーに適したハードコートであると証明されている。
3月21日にオープニングセレモニーが行われ、日本ソフトテニス連盟の安道光二会長から「このテニスコートを活用し、ソフトテニスの競技力向上事業と、より一層の普及の助けとなるよう振興事業を地域の皆さまのご理解、ご協力のもと推進していきたい」と挨拶があった。