横浜ゴムは3月31日、第8回「生物多様性パネルディスカッション」を18日にオンラインで開催したと発表した。パネリストに日本自然保護協会保護部の大野正人氏、司会進行役にエコロジーパス取締役で江戸川大学講師の北澤哲弥氏を招き、「流域で守る生物多様性保全」をテーマに積極的な意見交換を行った。
同社は、2009年より同社平塚製造所の地域住民と共に環境について考えるイベント「Think Ecoひらつか」を開催しており、そのプログラムのひとつとして「生物多様性パネルディスカッション」を設けて生物多様性の大切さを考える機会としてきた。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、2020年よりオンラインで開催している。今回のパネルディスカッションでは、同社三重工場での水源地から工場排水の流下先の海岸までの生物多様性保全の取り組みや、各工場流域での活動が紹介され、企業が生物多様性を守る意味について議論を深めた。
同社グループは、2021年度から2023年度までの中期経営計画「YX2023」のESG経営において「未来への思いやり」をスローガンに掲げ、事業活動を通じた社会課題への貢献を持続的な企業価値向上に繋げていく。環境課題では「カーボンニュートラル」「サーキュラーエコノミー」「自然との共生」の3つを柱とし、それぞれに中長期目標と達成に向けたロードマップを設定している。「自然との共生」では持続可能な天然ゴム調達の取り組みや、国内外の工場での従業員による全員参加型の生物多様性保全活動を推進していくとしている。