横浜ゴムが入社式を開催 山石社長、課題やり切るプロ人材に

2022年04月05日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは4月1日、東京・新橋の本社で入社式を開催し、山石昌孝社長が新入社員を前にあいさつした。   

 山石社長は冒頭で、昨年2021年度決算にて、売上高、事業利益ともに過去最高を記録することができたことに触れた後に、「ロシアのウクライナ侵攻やコロナウイルスも収まり切らず、予断を許さない状況であり、また自動車業界は、自動車のEV化、自動運転、カーシェアリング、IOT化といった100年に一度の変革期となっている」と話し、「同社は2017年に創立100周年を迎えたが、次の100年も勝ち残っていくためには、この変革期を乗り越え、さらなる成長をする必要がある」と強調した。
 そして、次世代の成長に向けた変革のために、同社の2021年度から2023年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2023」では、既存事業における強みを深めていく深化と大変革時代のニーズに応えて新しい価値を探し出す探索を同時に推進することも掲げた。

 さらに山石社長は、仕事をする上で重要と考えていることとして「安全とコンプライアンス」、「常に自分事として考えること」の2つを挙げた。
 安全とコンプライアンスは、「我々は製造業であり、安全を最優先事項としている。社員全員が安心して仕事に取り組めるよう、会社として徹底的に安全な設備の導入や改修、ルール整備を進めている。新人研修で、工場の安全対策をしっかりと見て、学んできてほしい。また危険を危険だと感じ取れるよう、日頃から安全を意識した行動を心掛けてほしい」と呼びかけた。また「企業が事業運営をする上で、コンプライアンスの遵守も非常に重要だ。コンプライアンス違反は、個人の問題だけでなく、会社全体の問題として扱われる。横浜ゴムの社員として責任のある行動をお願いする」と自覚を促した。

 常に自分事として考えることについては、「この仕事の目的や全体を理解した上で、真摯に取り組むことだ。これからの100年は時代と共に変化する課題の連続だ。自分事として、本質を捉えた仕事をすることで、課題がより深掘りされ、変化にも対応することが出来る」説明した。続けて、「皆さん自身の学びも大切だ。会社における学びとは、成果につながることが重要だ。深い知識を持ち、課題に執着してやり切るプロの人材を目指してほしい」と鼓舞した。

 最後に山石社長は、「これからの長い社会人人生において、時には困難を感じる場面があると思うが、皆さんそれぞれの才能を活かして、困難に立ち向かっていく姿勢に期待している。皆さんと共に先輩方から引き継いだ歴史ある横浜ゴムを、より良いカタチで皆さんの後輩に繋いでいけるよう共に頑張っていこう」と締め括った。

あいさつに立つ山石社長

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー