2011年ベルト生産 3年ぶりに3万トンの大台に

2011年12月20日

ゴムタイムス社

コンベヤ輸出が牽引 伝動は自動車生産減響く

 2011年年間のゴムベルト生産実績は3年振りに3万トンの大台に達し、前年比109%、3万1171トンの見込みとなった。
 日本ベルト工業会がこのほど発表した2011年ゴムベルト生産実績見込みによると、内需は大震災、大雨台風の自然災害の影響を受けたが、後半には復興需要もあり、前年比101%の2万1446トン、輸出も活発な資源国需要にも支えられ、前年比129%の9725トンの見込みとなった。
 品種別では主力のコンベヤベルトは、内需は石炭火力向け等、震災復興需要もあり前年比102%、9299トンの微増だが、輸出は旺盛な資源国需要に支えられ、前年比140%の8040トンと大幅に回復し、コンベヤ合計では前年比117%、1万7339トンと1万7000トンの大台を確保できる見通しとなった。
 一方、伝動ベルトは需要の約半分を占める自動車用ベルトが自動車生産が大震災やタイの洪水などの影響を受けたが、一般産業向け等が比較的好調に推移し、内需が同101%の1万2147トン、輸出が同95%の1685トン、合計では同100%の1万3832トンの前年比横ばいを確保できる見通しとなった。
 また、樹脂ベルトは主要需要先の食品・食品機械の底堅い需要により、全体では104万2496㎡、前年比104%と100万㎡の大台を2年続けて確保できる見通し。内需見込みは前年比103%の97万7741㎡、輸出見込みは同117%の6万4755㎡となった。