数量増や為替で3社が増益に タイヤ4社の1~3月期

2022年05月24日

ゴムタイムス社

 タイヤ4社の22年12月期第1四半期連結決算が出揃った。原材料高騰による減益要因があったが、国内外でタイヤ販売増に加え、為替の影響などが寄与し、ブリヂストンと横浜ゴム、TOYOTIREは増益となった。
 ◆ブリヂストン
 売上収益が8910億1100万円で前年同期比22・5%増、調整後営業利益は1010億9500万円で同19・2%増、営業利益は876億3200万円で同5・1%増、四半期利益は654億1600万円で同3・4%増となった。
 調整後営業利益の増減要因は、原材料が580億円、加工費が80億円、営業費が230億円、南米通貨が70億円が減益要因となったが、売値が560億円、数量が250億円、MIXが70億円、為替が110億円などが増益要因となり、合計163億円の増益。地域別では、日本は売上収益が2377億円で同21%増、調整後営業利益は316億円で同50%増。米州は売上収益が3905億円で同26%増、調整後営業利益は434億円で同13%増。欧州・ロシア・中近東・インド・アフリカは売上収益が2059億円で同26%増、調整後営業利益は199億円で同144%増。中国・アジア・大洋州は売上収益が1043億円で同14%増、調整後営業利益は103億円で同21%減となった。
 ◆住友ゴム工業
 売上収益が2505億100万円で前年同期比17・2%増、事業利益は147億8400万円で同8・8%減、四半期利益は117億5400万円で同10・2%増となった。タイヤ事業の売上収益は2108億6600万円で同16・9%増、事業利益は104億5400万円で同20・5%減となった。
 事業利益の増減要因はタイヤ事業では価格が151億円、数量・構成他が58億円の増益要因となり、原材料が197億円、直接原価が20億円、固定費が6億円、経費が12億円の減益要因となりタイヤ事業で

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