2010年12月期連結決算ニチリン 増収増益の黒字転換グループの製品相互補完寄与

2011年03月22日

ゴムタイムス社

ニチリンの2010年12月期連結決算は自動車生産の増加及び海外子会社の増販で売上高が362億9800万円、前期比29・7%の増収となった。 収益面では急激な円高の影響があったものの、売上高増加に加え、同社グループ間での製品相互補完やロボット化の推進等により労務費・経費削減が寄与し、 営業利益16億8600万円(前期7億100万円の損失)、経常利益16億9000万円(前期5億5000万円の損失)、当期純利益は8億8000万円 (前期12億1600万円の損失)となり黒字回復を果たした。 日本における売上高は277億9700万円、営業利益は6億5900万円(前期12億100万円の損失)。北米の売上高は79億2300万円、営業利益 1億5700万円(前期2億4500万円の損失)、アジアの売上高は74億6500万円、営業利益9億900万円(前期8億1500万円)、その他(欧 州)の売上高は10億6000万円、営業利益2500万円(前期8200万円の損失)となり、全地域ともに大幅な収益改善が図られた。 次期の業績見通しは中国、インド、東南アジアを中心とする新興国市場での拡販により売上高400億円、収益面ではロボット化の推進による生産性の向上、 ベトナム拠点でのホース製造開始、中国拠点でのライン増設による生産能力拡大、北米事業再編による収益改善など、グループ最適生産体制の確立、ならびにグ ループを挙げての原価低減活動に取り組み、営業利益17億円、当期純利益9億円の増収増益を見込んでいる。

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