住友ゴム工業は4月12日、ゴム材料開発における解析時間を100分の1以下に短縮したと発表、13日に技術説明会を開催した。
トヨタ自動車提供のデータ解析クラウドサービスを活用し、先端研究施設から得られるデータの解析プロセスを効率化することで、高性能タイヤの開発やバイオマス材料の開発を加速させていく。
同社ではかねてより大型放射光施設「SPringー8」やスーパーコンピュータなど世界水準の最先端研究施設を活用した材料開発を行い、「エナセーブ NEXT Ⅱ」などの低燃費タイヤを開発してきた。
ただ、計測技術の高度化により、実験データ量は5年前と比較して1000倍に増加しただけでなく、有効に活用できていない膨大な未解析データもあるため、人手で解析を進めるには限界が生じていた。
トヨタ自動車提供のデータ解析クラウドサービス「ウエイブベイス」を活用することで、最先端実験施設での解析結果をリアルタイムで共有することができるだけでなく、約半年後になってしまう実験のやり直しなどを防ぐことなどで、解析時間を100分の1以下に短縮することに成功した。
技術説明を担当した研究開発本部分析センターの増井友美氏は「材料研究開発チームを変革させる新たなDX基盤を得ることができた」と成果を強調し、「既にこれまで僅かな変化は人の手で見つけてきたが、人の手で見つけられなかった僅かな変化を見
2022年04月15日