ブリヂストン、ランザテックと 独占的パートナーシップ締結

2022年04月18日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは4月14日、同社の米州グループ会社であるブリヂストン・アメリカス(BSAM)は、ランザテック・エヌジー(LanzaTech)と使用済タイヤの革新的なリサイクル技術の開発に向けた独占的パートナーシップを締結したと発表した。

 同社グループは、二酸化炭素をエネルギーや化学品に転換する独自の技術を有するLanzaTechとのパートナーシップによる共創を通じて、バリューチェーン全体でカーボンニュートラル化、サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを加速し、「Bridgestone E8 Commitment」で掲げる「Ecology 持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じ、よりよい地球環境を将来世代に引き継ぐこと」、「Energy カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現を支えること」にコミットしていく。

 WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)の傘下にあり、世界のタイヤメーカー大手10社によって組織されているTIP(タイヤ産業プロジェクト)によると、世界では毎年およそ10億本のタイヤが、再利用されることなく、その役割を終えると推定されている。この課題に対し、同社グループとLanzaTechは共創パートナーとして、使用済タイヤを再生資源として新たな原材料へリサイクルし、再利用する資源循環システムの構築に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献していく。

 同社グループとLanzaTechは、使用済タイヤをリサイクルして原材料に「戻す」新たなビジネスモデルの構築を共同で進め、再生資源の普及を促進していく。具体的には、LanzaTechの持つ炭素回収およびガス発酵技術を用いて、使用済タイヤからエタノール等の化学品を製造し、包装用の樹脂(PET)やポリエステル糸、洗濯洗剤など日用品に使用される界面活性剤などの原材料として再利用することに取り組む。更には、使用済タイヤから、タイヤの材料の一つである合成ゴムの素原料となるブタジエンを製造するため、独自の微生物を用いた発酵技術の開発に向けて共同で探索を進める。同社は、この活動により、使用済タイヤを新品タイヤの原材料に「戻す」資源循環の実現を目指すとしている。

 

パートナーシップイメージ図

パートナーシップイメージ図

 

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