日本ミシュランタイヤは4月15日、ミシュランタイヤ太田サイト(群馬県太田市植木野町)内に同日、「ミシュランAMアトリエ」を開設したと発表した。
ミシュランAMアトリエは、積層造形技術(AM技術)の普及と発展を目的とし、ミシュランの合弁会社であるアダップ社製の金属積層造形装置(金属3Dプリンター)2台を設置した最新の設備となっている。革新的なイノベーションをけん引する創造的拠点として、群馬積層造形プラットフォーム(GAM)や産官学と連携し、群馬県から次世代に波及するサービス・ソリューションを展開していく。
2021年7月、同社と群馬県下の有志企業は、次世代イノベーションを担うオープンプラットフォームとなるGAMを立ち上げ、AM技術の教育プログラムを実施するなど技術者の育成を進めてきた。
ミシュランAMアトリエの開所により、GAM参加企業は金属積層造形の試作を実際に行なうことができる。AM技術の実用化のためのコンサルテーション、メンバーサロンの開催、共同研究開発、メンバーサロンで培った知見の共有などを通じ、GAM参加企業をさらに増やしながら、金属積層造形という新しい技術の開花を目指す。同社はまた、このアトリエにおいて、群馬県をはじめとした行政との連携や大学やコミュニティに対する教育プログラムの提供など、AM技術に関する次世代への啓蒙・普及活動も行う予定としている。
同社は「2050年までに人類の新フロンティア開拓を助けた重要なイノベーションリーダーとして認識される」というグループの大きな夢を実現するため、「タイヤとともに」「タイヤ関連で」「タイヤを超越して」、製品、サービス&ソリューション、エクスペリエンスを市場に提供してきた。今回新たに建設したミシュランAMアトリエは、「タイヤを超越して」新たなイノベーションを生み出す拠点となる。GAMの参加企業、教育機関、自治体とともにAM技術の国内産業展開に貢献していくとしている。