BASFのウルトラゾーン使用 再利用可能な携帯タンブラー

2022年04月21日

ゴムタイムス社

 BASFは4月20日、中国のボトルメーカーである義烏ミディテクノロジー社が、同社のウルトラゾーンP3010を使用し、新規事業として再利用可能な携帯タンブラーを製造したと発表した。耐久性、耐熱性、デザイン汎用性を備える同社のポリフェニルスルホン(PPSU)は、軽量で割れても粉々にならず、ファッション性に優れた高品質の携帯タンブラーの製造を可能にし、ライフスタイル面のメリットを提供しつつ、サステナビリティにも貢献する

 ウルトラゾーンP3010は、味やにおいに影響を与えることなく、コーヒーなどの風味を維持する。コーヒー、ジュース、ソフトドリンク、お茶など、高温または低温の液体に触れても色移りがない。

 同時に、同社の熱可塑性ポリマー製の携帯タンブラーは何度も再利用できるため、包装廃棄物の削減につながり、サーキュラーエコノミー(循環型経済)にも対応する。耐薬品性に優れたウルトラゾーンP3010は、優れた機械的特性や外観を損なうことなく、洗浄剤や食洗機の高温への耐性があるだけでなく、殺菌処理も可能となっている。

 ウルトラゾーンで作る再利用可能な携帯タンブラーは、EU指令2019/904、いわゆる「使い捨てプラスチック(SUP)指令」で目標に設定されている、貴重な資源を節約し、包装廃棄を回避する再利用・マルチサイクルシステムに対応する製品となる。

 義烏ミディテクノロジー社が製造する携帯タンブラーは2つの通気口、ストロー差し込み口、シリコン製の持ち手を備えており、実用的であると同時にエレガントな外観を実現している。ウルトラゾーンP3010は淡いはちみつ色をしており、加工性が高く、現在市販されている携帯タンブラーとは一線を画している。

 ウルトラゾーンP3010は中粘度の射出成形および押出成形用グレードで、シリコンなどの他の材料と組み合わせて、容易に製造することができる。マイナス30℃から180℃という広い温度帯で温度に依存しない物性を備えており、米国、EU、中国の食品接触規格に準拠している。

 

再利用可能な携帯タンブラーを発売

再利用可能な携帯タンブラーを発売

 

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