ブリヂストンが約300億円をかけて東京都小平市に開設した同社のイノベーション拠点「ブリヂストンイノベーションパーク」が4月21日に本格稼働した。当日は「ブリヂストンイノベーション(B―イノベーション)」と「ブリヂストンモビリティ(B―モビリティ)」の内覧会を開催し、報道陣に公開した。
Bイノベーションの施設は3階建てで1、2階に各種ラボ、3階には共創オフィスを備える。Bモビリティはモビリティに関する技術や製品のプロトタイプを実車を使い、体感検証できる解析設備を備えたテストコースだ。
内覧会では、まずBイノベーションの共創活動の中心的な役割を果たす「ブリヂストンオープンイノベーションハブ」からスタート。一口に共創といっても難しい面があるが、ブリヂストンは共創で先行する各社の良いところを抽出する形で、オープンイノベーションハブに落し込んだという。具体的には、①同社のコア技術や製品を実際に展示しパートナーが見て触ってアイデアを膨らませる、②動画で技術を分かりやすく紹介し、従来の製品にこだわらない新しい発想を生み出す、③技術の強みだけでなく、同社の困りごとも展示。同社は2050年までにタイヤに使われる原材料を全て循環材に変える方針だが、イノベーションハブには未着手の材料も展示している。「未着手の材料も見せることでお客様からの提案を引き出したい」(同社)と話していた。
続いてコミュニケーションエリアやインキュベーションエリア、ラフプロトスタジオ
2022年04月25日