化石由来原料を再生可能に代替 BASF、ヘンケルと共同で

2022年04月26日

ゴムタイムス社

 BASFは4月25日、同社とヘンケル社が共同で、2021年にヘンケルの洗浄・洗剤ブランド「ラブ・ネイチャー」の原料を再生可能な原料へ置き換える試験運用を成功させたことを受け、今後4年間で、ヘンケルの欧州ランドリー&ホームケア事業およびビューティーケア事業のほとんどの製品において、化石炭素由来原料の再生可能な原料への切り替えに取り組むと発表した。

 同協力により、材料として使用される年間約11万tの化石由来原料は、同社の認証バイオマスバランス・アプローチを用いた再生可能な原料で代替されることになる。その結果、ヘンケルの主力ブランドであるパーシル、プリル、ファ、シャウマは、合計で約20万tの二酸化炭素排出を削減することができるようになる。

 化石由来原料の代替は、同社のバイオマスバランス・アプローチによって可能になる。再生可能資源は、化学品生産の第一段階で使用され、バイオベースの量が認証された方法で特定製品に割り当てられる。

 同社は、使用する再生可能な原料から最終製品に至るまで、クローズド・チェーン・オブ・カストディを確立している。独立した認証機関であるテュフノルドは、その実践を支援し、REDCert2認証スキームに従って、同社がバイオマス・バランス製品に必要な量の化石資源を再生可能な原材料で代替していることを確認する。

 同社取締役会長であるマーティン・ブルーダミュラー氏は、「当社のカーボンフットプリントの低い製品提供に対する、ヘンケルの高い評価を大変嬉しく思う。このように大規模で、より持続可能なソリューションをいち早く最終消費者に提供する、革新的なブランドオーナーを支援できることを誇りに思う。このプロジェクトは、持続可能な未来の創造に向けた両社のコミットメントを明確に示すものとなる」とコメントしている。

 

ヘンケルのランドリー&ホームケア

ヘンケルのランドリー&ホームケア

ヘンケルのビューティケア

ヘンケルのビューティケア

 

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー