NOKはこのほど、バイオマス由来原料を使用したエチレンプロピレンゴム(EPDM)を開発した。カーボンニュートラルの実現に向けた社会的取り組みが注目されているなか、機械部品に対しても、自然由来の原料を使用した材料が求められている。そこで同社は、バイオマス由来の原料を使用したEPDMを開発し、独自の配合技術により、従来の汎用 EPDMと同等の特性を実現した。
開発材料では、使用原料(ポリマー)の製造過程におけるCO2排出量を、従来の汎用EPDMに対して約40%削減でき、カーボンニュートラルの実現に貢献する。また、開発したEPDMのバイオマス度は30%(バイオマス度=使用したバイオマス重量÷製品重量×100(%)、日本有機資源協会発行バイオマスマーク認定基準に沿う)となっている。同社では今後、開発したEPDMをまずはOリングに適用し、ラインナップ増やしていく予定にしている。
2022年05月02日