住友化学は4月27日、企業のESG関連の取り組みを評価するエコバディス社によるサステナビリティ調査において、3年連続で「ゴールド」評価を獲得したと発表した。
エコバディス社は、グローバルサプライチェーンを通じた企業の環境・社会的慣行の改善を目指して2007年に設立された評価機関で、これまでに世界160ヶ国、200業種に及ぶ約9万の企業を対象として、「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な資材調達」の4分野に関する方針・施策・実績について評価を行っている。多くのグローバル企業が、ESGの観点から同評価結果をサプライヤー選定における重要な基準の一つとして参照している。
同社は、「環境」および「持続可能な資材調達」分野で、前回に続いて高評価を受けたほか、今回は「倫理」分野でスコアが伸びた。具体的には、「環境」分野で、50年カーボンニュートラルの実現に向け、21年12月に策定したグランドデザインが高く評価された。また、「持続可能な資材調達」分野では、環境や人権に配慮した調達の実施範囲が拡大した点が認められた。さらに、「倫理」分野で、公正な事業慣行に関する適切なマネジメントシステムを着実に運用している点が評価され、その結果、全体のスコア向上につながった。
同社は、今回の評価結果を励みとして、引き続き、グループを挙げて社会課題の解決に積極的に取り組むとともに、今後も事業を通じてサステナブルな社会の実現に貢献することで持続的な成長を実現し、ステークホルダーの期待に応えていくとしている。