ダイキン工業の2022年3月期連結決算は、売上高が3兆1091億600万円で前期比24・7%増、営業利益が3163億5000万円で同32・6%増、経常利益が3274億9600万円で同36・3%増、当期純利益が2177億900万円で同39・3%増となった。
化学事業の売上高は2124億2400万円で同29・4%増、営業利益は273億100万円で同140・1%増となった。フッ素化学製品全体の販売は、新型コロナウイルスの世界的流行の影響で大きく落ち込んだ前期に対し、半導体・自動車分野を中心に広範囲での需要回復に加え、積極的な拡販施策の展開により、売上高は前期を大きく上回った。
フッ素樹脂は、世界的な半導体・自動車関連の需要回復を捉えた拡販施策の展開により、売上高は前期を大きく上回った。また、フッ素ゴムについても、自動車関連を中心に需要の回復が顕著となり、拡販施策の展開と同時に価格政策を実施したことにより、売上高は前期を大きく上回った。
化成品のうち、表面防汚コーティング剤は需要の停滞が見られたものの、撥水撥油剤や半導体向けエッチング剤などの需要が回復したことにより、化成品全体の売上高は前期を上回った。フルオロカーボンガスは、価格政策の着実な実行や拡販施策に努め、売上高は前期を大きく上回った。
2023年3月期の通期予想は、売上高は3兆3800億円で前期比8・7%増、営業利益は3400億円で同7・5%増、経常利益は3450億円で同5・3%増、当期純利益は2280億円で同4・7%増を見込んでいる。
2022年05月11日