三洋貿易の22年9月期第2四半期連結決算は、売上高が505億3900万円で前年同期比11・0%増、営業利益は29億4500万円で同19・0%減、経常利益は36億6600万円で同8・8%減、四半期純利益は27億600万円で同1・4%増となった。
セグメント別では、化成品の売上高は182億円で同18・5%増、営業利益は12億4600万円で同35・2%増と増収増益だった。
ゴム関連商品は、商品の供給逼迫と仕入価格高騰が継続したものの、幅広い産業での原材料需要が引続き旺盛で好調に推移した。化学品関連商品では、主力製品の値上げと供給逼迫の影響を受けながらも、主力の塗料やインキ、接着剤向け原材料の販売は堅調だった。ライフサイエンス関連商品においては、物流混乱の中でも、主力の電材輸出やフィルム関連商材輸出で一定量を確保したことにより、堅調に推移した。
海外現地法人の売上高は155億2200万円で同23・7%増、営業利益は7億1900万円で同0・8%増となった。米国の(Sanyo Corporation of America)は高吸水性樹脂が好調に推移たものの、中国製自動車部品の追加関税や販管費の増加により営業利益は前期比で大幅に減少した。
三洋物産貿易(上海)有限公司は一部で半導体不足の影響を受けたが、自動車部品は堅調に推移し、ゴム・リチウムイオン電池用関連部材などが好調だった。
Sanyo Trading Asia (タイ)は、ゴム関連は非常に好調だったが、自動車部品がバーツ安や海上輸送費上昇の影響を大きく
受けたことで、業績は低迷した。Sun Phoenix (メキシコ)も中国からの自動車部品の海上輸送費高騰や半導体不足による自動車減産などにより、減収減益となっている。
なお、当期より新たに連結の範囲に含めたSanyoTrading India(インド)は、自動車部品が好調で利益に貢献した。