カワタの22年3月期連結決算は、売上高が183億8300万円で前期比9・5%増、営業利益が7億600万円で同50・3%増、経常利益が9億300万円で同51・4%増、当期純利益が5億4000万円で同82・4%増となった。
セグメント別では、日本は、売上高が110億9000万円で同4・7%減、営業利益が6億6800万円で同30・1%減、セグメント利益が9億3400万円で同16・2%減。日用雑貨や容器・物流関連に加え、新素材・食品シート関連を中心に受注は堅調に推移した。一方、自動車関連の前年度末の受注残高が少なかったことから減収となった。
東アジアは、売上高が64億9800万円で同41・5%増、営業利益は1億2900万円(前年同期は3億600万円の営業損失)、セグメント利益は3200万円(前年同期は3億5900万円の経常損失)。米中貿易摩擦の長期化や中国における厳格なゼロコロナ政策による景気の下押し等により景気は減速傾向にあるものの、電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池関連並びに電子業界を中心とした受注増により、増収となった。
東南アジアは、売上高が17億8100万円で同25・0%増、営業利益が2100万円(前年同期は1億1300万円の営業損失)、セグメント利益が3200万円(前年同期は1億900万円の経常損失)。各国はウイズコロナ政策を志向し、行動制限の緩和が徐々に進んでいることから設備投資も回復基調となった。
北中米は、売上高が2億1600万円で同123・4%増、営業損失が7800万円(前年同期は8500万円の営業損失)、セグメント損失が7600万円(前年同期は9300万円の経常損失)。中米での半導体不足による自動車関連を中心とした製造業の減産はあったものの、増収となった。
23年3月期の業績予想は、売上高が230億円で前期比25・1%増、営業利益は15億2000万円で同99・8%増、経常利益は14億7000万円で同62・7%増、当期純利益は10億円で同84・9%増を見込んでいる。
2022年05月12日