イソプレンは調達難で数量減 クラレの1~3月期

2022年05月12日

ゴムタイムス社

 クラレの22年12月期第1四半期連結決算は、売上高が1675億5800万円(前年同四半期は1443億9800万円)、営業利益は221億4500万円(前年同期は167億8600万円)、経常利益は222億9500万円(前年同期は162億6800万円)、四半期純利益は127億100万円(前年同期は52億8200万円)となった。第1四半期連結会計期間の期首から「収益認識に関する会計基準」等を適用しているため対前年同四半期増減率は記載していない。
 セグメントのうち、イソプレンの売上高は153億5800万円(前年同期は148億9400万円)、営業利益は26億7200万円(前年同期は29億8600万円)。イソプレン関連はファインケミカル、エラストマーともに需要は堅調だったものの、一時的な原料調達難の影響を受け販売量が減少した。
 耐熱性ポリアミド樹脂のジェネスタは、自動車向けは堅調に推移したが、電気・電子デバイス向けは物流混乱などの影響を受け販売量が減少した。
 ビニルアセテートの売上高は861億5400万円(前年同四半期は721億7500万円)、営業利益は172億4300万円(前年同四半期は134億8400万円)となった。ポバール樹脂は、米国子会社の一部生産設備停止の影響を受け販売量が減少した。光学用ポバールフィルムは、需要が堅調で前年並みの出荷だった。高機能中間膜は、PVBフィルムで自動車生産減の影響を受け、販売量が減少した。EVOH樹脂のエバールは、自動車生産減の影響を受けたが、食品用途を中心に需要は堅調に推移した。

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