NOKの22年3月期連結決算は、売上高は6825億700万円で同14・4%増、営業利益は313億3700万円で同116・6%増、経常利益は461億6800万円で同151・8%増、当期純利益は258億3500万円(13億6100万円の当期純損失)となった。
セグメントのうち、シール事業の売上高は3361億8900万円で同14・7%増、営業利益は354億8200万円で同53・0%増となった。自動車向けは半導体等の部品供給不足や東南アジア地域でのコロナウイルス感染拡大はあったものの、需要回復幅が大きく販売は増加した。一般産業機械向けも建設機械をはじめ、工作機械、ロボット等の市場が好調を維持し、販売は増加した。
電子部品事業は、売上高は3209億4200万円で同13・9%増、営業損失は50億4000万円(前年同期は83億7100万円の損失)となった。電子部品事業は半導体等の部品供給不足による減産の影響が一部にあるが、需要の回復により、高機能スマートフォン向け、ハードディスクドライブ向けの販売が増加した。また、自動車向けは、需要回復に加え、電動車向け製品の拡販により販売が増加した。
ロール事業などその他事業は、売上高が253億7500万円で同17・6%増、営業利益は8億9300万円(前年同期は3億6100万円の営業損失)となった。ロール事業は、コロナ影響により落ち込んでいた複合機および補修用部品の需要が回復傾向にあり、販売が増加した。特殊潤滑剤事業についても一般産業機械向け等の需要が好調だったことにより、販売は増加した。
23年3月期の連結業績予想は、売上高は7580億円で前期比11・1%増、営業利益は295億円で同5・9%減、経常利益は365億円で同20・9%減、当期純利益は205億円で同20・7%減を見込んでいる。
2022年05月13日