化学物質評価研究機構は5月9日、日本ゴム協会関東支部との共催で、第53回初級ゴム技術研修会の開校式を行った。
同研修会は毎年開催していたが、20年と21年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、開催を中止とした。
22年は3年ぶりに感染対策を徹底した上で開催することに至り、人数制限を設けて最終的に24人が参加した。受講者は2ヵ月間にわたり、ゴムに関する講義と実習を学んでいく。
開校式では、
続いて、来賓のあいさつで日本ゴム協会の斎藤拓会長は「化学物質評価研究機構は、ゴムに関して世界一の研究機構であり、分析技術も世界一である。その場所で、経験豊富な講師陣と実習ができることは、大変貴重な経験だ。この研修会を通じて仲間を作り、講師の方と親睦を深めることで必ず役に立つ時が来る。将来、皆さんに世界一のゴム製品を作り、販売していほしい」と受講者にエールを送った。
また同協会の河原成元関東支部長は「この研修会は昭和44年に、初級ゴム技術者を対象にゴムの基礎講座と実習を通じて習得してもらう目的で開始した。このスタイルは当初から変わっていない。ゴム材料に関しては未だにわからないことが多い。この研修会を通じて、ゴム技術を身につけていただきたい」と述べた。
その後、研修に関する注意事項などの説明が行われ、伊藤氏による「原料ゴム」についての講義が行われた。
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