不二ラテックスの22年３月期連結決算は、売上高が81億４７００万円、営業利益は５億２９００万円、経常利益は４億８６００万円、当期純損失は１億４２００万円となった。
コンドーム事業において、生産販売体制や新規設備の見直しが必要となり、関連資産の減損４億５２００万円を計上した。
セグメントのうち、医療機器事業の売上高は23億１００万円（前年同期は21億４５００万円）、セグメント損失はコンドームの製造費用上昇に伴う在庫評価減の実施等の利益圧迫要因により、２億８２００万円（前年同期は７３００万円の損失）となった。
主力のコンドームは、国内市場においては主要な販売チャネルとしての大型小売店・ドラッグストア等を中心に販路開拓に注力した。新素材コンドームＳＫＹＮの売上が好調であり、欧州向けの販売が好調なメディカル製品とともに事業売上を牽引した。
利益面では不採算製品の見直し、生産歩留まりの向上、販売費節減へ継続的に取り組み一定の成果も出たが、新生産設備でのコンドーム製造費用が想定以上に膨らみ、在庫の評価減を実施した。
メディカル製品は、生産部門・販売部門一体による効率化、費用削減、生産歩留まり向上策により、前期比増益となった。
精密機器事業の売上高は53億１６００万円（前年同期は42億円）、セグメント利益は12億５９００万円同72・１％増となった。売上、利益共に過去最高を更新した。
23年３月期の連結業績見通しは、売上高が81億円で同０・６％減、営業利益が５億円で同５・５％減、経常利益が４億６０００万円で同５・４％減、当期純利益が３億２０００万円を見込んでいる。
