ニッタの22年3月期通期業績は、売上高が837億3400万円、営業利益は53億3700万円で同86・5%増、経常利益は131億9300万円で同123・2%増、当期純利益は104億8900万円で同122・1%増となった。
収益認識に関する会計基準前の数値に直すと売上高は907億円で同13・9%増となり過去最高となった。また、損益面では経常利益は投資持分法適用会社のゲイツ・ユニッタ・アジア、ニッタ・デュポンが好調で過去最高を記録、当期純利益も過去最高となった。
ベルト・ゴム製品事業の売上高は259億1500万円、セグメント利益は36億5500万円で同94・8%増。国内は物流業界向けが好調に推移し、工作機械向けも回復傾向となった。海外は物流業界向けや繊維業界向けなどが好調だった。
ホース・チューブ製品事業の売上高は321億1300万円、セグメント利益は15億2600万円で同69・1%増となった。国内は半導体製造装置向けや建設機械向けが好調に推移したが、自動車業界向けは半導体不足による生産調整等の影響を受け、年度後半に減速した。海外はアジア圏で建設機械向けや半導体製造装置向けが好調に推移した。
化工品事業の売上高は121億5300万円。セグメント利益は鉄道部品に関する製品補償引当金を計上し、8400万円の損失となった。国内は鉄道部品、海外はOA機器向け製品が堅調に推移した。
その他産業用製品事業の売上高は97億6300万円、セグメント利益は2億2300万円で同193・4%増。空調製品は半導体業界向けや測定器の需要が堅調に推移した。
23年3月期連結業績予想は、売上高は860億円で同2・7%増、営業利益は53億円で同0・7%減、経常利益は124億円で同6・0%減、当期純利益は100億円で同4・7%減を計画している。
2022年05月17日