オカモトの22年3月期連結決算は、売上高が895億8100万円で前期比3・7%増、営業利益は75億4100万円で同8・8%減、経常利益は93億1000万円で同4・9%減、当期純利益は55億7700万円で同2・1%減となった。
セグメントのうち、産業用製品は、売上高が571億4300万円で同6・4%増、セグメント利益は16億800万円で同53・5%減。一般用フイルム及び産業用フイルムは、様々なイベント等の自粛・制限が続いていることの影響により売上減となった。工業用フイルムは、海外ステッカー向け需要が減少し売上減となった。建材用フイルムは、新規商権の取込みを含み堅調に推移し売上増となった。多層フイルムは、工業材料用及び食品用の需要が増加し売上増となりました。壁紙は、新規案件の受注及び値上げ前の駆け込み需要があり売上増となった。自動車内装材は、新型コロナウイルス感染症の影響による減産から回復基調となり売上増となった。フレキシブルコンテナは、石油化学向けの需要が減少し売上減となった。粘着テープは、包装用テープの販売が堅調に推移し売上増となった。工業用テープは、電材用及び車輌用の需要が増加し売上増となった。食品衛生用品は、衛生資材が堅調に推移した。食品用吸水・脱水シートであるピチット製品は、外食用途が緩やかに回復し、内食向けの食材用途や個人利用の拡大により売上増となった。
生活用品は、売上高が321億9400万円で同0・8%減、セグメント利益は75億9800万円で同16・3%増。コンドームは、国内需要の回復とドラッグストアでの積極的な販促活動を行い売上増、海外向けも引き続き好調で売上増となった。除湿剤は、前年の新型コロナウイルス感染症拡大下での巣ごもり需要からの反動はあったが売上前年並みとなった。手袋は、医療用は需給バランス悪化の影響を受けたが、家庭用はカシニーナシリーズの拡販に注力したことにより堅調に推移し、産業用・理美容向けが好調で売上増となった。メディカル製品のうち滅菌器は、引き続き好調で売上増となった。ブーツ及び雨衣は、主要ホームセンターでの受注減と業界全体の来店客数の減少の影響により売上減となった。
23年3月期の業績予想については、売上高が920億円で前期比2・7%増、営業利益が65億円で同13・8%減、経常利益が74億円で同20・5%減、当期純利益が47億円で同15・7%減を見込んでいる。