バルカーの2022年3月期連結決算は、売上高は531億6700万円で前期比18・9%増、営業利益は69億7200万円で同100・6%増、経常利益は71億9800万円で同95・8%増、当期純利益は48億4100万円で同56・7%増となった。今期で2年目としていた3か年中期経営計画「New Frontier 2022(NF2022)で掲げた戦略に沿って、半導体など成長市場に向けた製品競争力及び供給能力の強化並びに企業と事業の構造改革に取り組んだ。その結果、増収増益となった。
セグメント別に見ると、シール製品事業は349億9500万円で同11・6%増、セグメント利益は55億600万円で同32・3%増となった。半導体製造装置・デバイスなど先端産業市場向けの拡大と自動車など機器市場向けが回復したことで増収増益となった。
機能樹脂製品事業は、売上高は150億8800万円で同40・5%増、セグメント利益は13億7200万円(前年同期は5億8800万円の損失)となった。売上高は半導体製造装置・デバイスなど先端産業市場向けと高機能化学品プラントなどプラント市場向けの需要が大きく回復したとで増収。利益面では販売及び生産数量の増加並びに事業構造改革の効果により増益となった。
シリコンウエハーリサイクル事業他は、売上高は30億8200万円で同17・4%増、セグメント利益は9300万円(前年同期はセグメント損失9600万円)となった。主力事業であるシリコンウエハーリサイクル事業の業績は期を通じて安定的に推移し、さらに第4四半期における特殊案件の計上もあり、増収増益となった。
2023年3月期の通期連結業績予想は、売上高は560億円で同5・3%増、営業利益は65億円で同6・8%減、経常利益は67億円で同6・9%減、親会社株主に帰属する当期純利益は48億円で同0・8%減を見込む。