ベルト関連好調で増収増益 ポバール興業の22年3月期

2022年05月17日

ゴムタイムス社

 ポバール興業の22年3月期連結決算は、売上高が34億7500万円で前期比6・8%増、営業利益は3億7000万円で同14・7%増、経常利益は3億8000万円で同8・9%増、当期純利益は2億7900万円で同32・2%増となった。
 セグメント別では、総合接着・樹脂加工事業は、売上高は29億1800万円で同8・9%増。研磨関連製品はディスプレイ向けの販売が低下した一方、ベルト関連製品は、主力の自動車・鉄鋼業界向け製品の好調な伸びに加え、食品業界向けの堅調な需要に支えられて大幅な増収となった。地域別では、日本国内は新型コロナウイルス感染症の影響が依然として残るものの、国内景気が持ち直しの動きを示す中、当社の製品販売はほぼコロナ前の水準にまで戻している。アジア地域は、中国経済の回復と伴に売上を伸ばしたものの足元では再びロックダウンの影響によって先行き不透明な状況になっている。タイ国内は変異株の感染拡大により経済活動停滞の影響を受けた。
 特殊設計機械事業は、売上高が5億5600万円で同2・9%減。食品業界向けの特需が一服し、新規案件等の延期が継続するなど、引き続き厳しい状況となった。
 23年3月期通期の連結業績予想は、売上高が35億7300万円で前期比2・8%増、営業利益は4億300万円で同8・9%増、経常利益は4億3500万円で同14・5%増、当期純利益は3億300万円で同8・4%増を見込んでいる。

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