昨年8月に創業100周年を迎えた角一化成は5月14日、大阪市のリーガロイヤルホテルで創業100周年感謝の集いを盛大に開催した。会場には同社取締役や同社社員をはじめ、仕入先や取引先らが出席し、100年の節目を祝った。
感謝の集いは、「大塚善章トリオwith ichiーe」によるジャズの演奏でスタートした。 ボーカルの「ichiーe」氏は、同社小島孝彦社長の実姉にあたる。「スイングしなけりゃ意味ないね」などのジャズナンバーを披露し、式に花を添えた。
続いて、100周年の挨拶に立った小島孝彦社長が「100年の長きにわたり会社を続けることができたのは、本日お集まり頂きました取引先様や関係者の皆様のおかげです。改めて感謝申し上げる」と御礼を述べ、創業からの歴史を振り返り、「チャレンジによる成功も挫折もありましたが、その度に乗り越えてきた元社員、先輩社員の方々にも敬意を表したい」と述べた。
また、長きに渡り会社が存続した理由は二つあるとし、一つ目には「ゴムやプラスチックを扱うというフィールドは変えずに、時代のニーズに合わせて、会社の事業や形態を常に変更してきた」ことを挙げ、二つ目には「真面目に一生懸命にやる社風を守り、着実前進という社是など創業から理念の継承を堅持してきた」ことを挙げた。
最後に、小島社長は「材料不足や製品不足、得意先企業の稼働停止など対応すべき課題は山積していますが、これまでも100年を乗り越えてきた力で、これらの課題を乗り切り、引き続き関係者の皆様に喜んでいただける仕事をしていきたい」と決意を示した。
続いて行われた鏡開きでは、小島社長はじめ、来賓を代表した5名が壇上に上がり、力強く鏡開きを行い、100周年を祝った。
歓談の最中には、角一化成の使命や開発への姿勢、創業からの歴史をまとめた「100周年記念映像」をVTRで紹介した。
最後に、同社取締役執行役員神藤晃営業本部長が「角一化成は101年目という新たな一歩を歩み始めています。次の100年はカーボンニュートラルをはじめ、様々な変換期を迎え、非常に長く険しい道のりになると思いますが、培ってきた材料と加工技術をより尖ったものに磨き上げ、皆様のお力をお借りして、お互いを高め合う事が大事だと思います」と挨拶し、閉会となった。