横浜ゴムは5月13日、トヨタ自動車が2022年5月より日本および海外各国で発売した同社初のBEVとなる新型SUV「bZ4X」の新車装着(OE)用タイヤとして、「アドバンV61」の納入を開始したと発表した。装着サイズは235・60R18・103H。
今回の同社の新車装着タイヤは、環境性能と運動性能の高次元での両立を高く評価され、トヨタ自動車が毎年開催している仕入先表彰において技術開発賞を受賞している。
「アドバンV61」は、「bZ4X」がもたらす愉しさ、走りの魅力、安心・安全を足元から支えるべく、安定した操作性と乗り心地に加え、耐摩耗性、耐ハイドロプレーニング性能を達成した上で、パターンによるノイズを抑えた高い静粛性と転がり抵抗の大幅な低減を両立させている。同タイヤの開発では、同社は「人間特有のひらめき」や「発想力」と「AIが得意とする膨大なデータ処理能力との協奏」によって新たな発見を促しデジタル革新を目指す、同社独自のAI利活用フレームワーク「HAICoLab(ハイコラボ)」を活用し、特にEVに求められる高い静粛性目標達成に当たっては、「HAICoLab」を支える技術のひとつである進化計算(遺伝的アルゴリズム)により、最適なピッチ配列とした。現実データとシミュレーションによる仮想データを生成・収集し、AIで予測・分析・探索することで得た新たな知見が、同製品の技術開発の革新に活かされている。
高い性能と品質で評価されているグローバルフラッグシップブランド「アドバン」シリーズは、世界をリードする高性能プレミアムカーへの新車装着だけでなく、競争の激しいモータースポーツ分野においても長年にわたって採用されている。
同社は、これまでモータースポーツやEVレーシングカー開発などで積み上げた経験を駆使してさらに技術を底上げし、今後も時代の変化に対応していくとしている。