横浜ゴムは5月13日、米国のタイヤ販売会社であるヨコハマタイヤコーポレーション(YTC)が、2022年6月26日に米国・コロラド州で開催される「第100回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」に参戦する暫定18台をサポートすると発表した。
同社は今回、サステナブル素材を使用したストリートスポーツタイヤ「アドバンA052」を初投入する。100回目の記念すべき大会を盛り上げるとともに、2年ぶりの総合優勝奪還をはじめ、全6クラスへのエントリーを行い、全クラスでの優勝を目指す。
サステナブル素材を使用した「アドバンA052」を装着するのは、エキシビションクラスに参戦するBlake Fuller選手の「Electric Performance/NRS 2022 Tesla Model S Plaid」で、同車両向けの「アドバンA052」は、走行時に最も変形が大きくなるサイドウォールのゴムを、従来の石油由来のブタジエンゴムからバイオマス由来のブタジエンゴムに変更し、再生可能原料比率を高めている。
同社は今回、過酷なヒルクライムレースでの実戦を通じて新たな知見を取得し、環境負荷を低減する技術開発をさらに加速化させる。また、今後もサステナブル素材を使用したタイヤ開発を継続して行い「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」での供給数を拡大していく。
同社はそのほか、2021年にエキシビションクラスで優勝したRandy Pobst選手の「2021 Tesla Model S Plaid」、2020年に総合優勝したパイクスピークオープンクラスに参戦するClint Vahsholtz選手の「Aston Martin V12 Vantage GT3」など多くの有力選手をサポートする。
なお、YTCはパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムをさらに盛り上げるため、「Porsche Cayman GT4 Clubsport」で競われる「ポルシェ パイクスピークトロフィー by Yokohama」クラスに、5年連続で「アドバンA052」をワンメイク供給する。