フコクの22年3月期連結決算は、売上高が715億400万円(前年同期は632億1400万円)、営業利益が17億4900万円で前期比152・4%増、経常利益が25億2200万円で同75・7%増。当期純利益は20億8400万円で同66・2%増となった。
セグメント別に見ると、機能品事業の売上高は309億1000万円で同10・1%増、営業利益は31億3700万円で同23・4%増となった。半導体不足に起因する自動車メーカーの生産調整の影響により、受注のペースは今期後半に減速したものの、通年では回復基調となった。また生産合理化、経費削減等の体質改善によって増収増益となった。
防振事業の売上高は263億3400万円で同19・1%増、営業利益は、8億2400万円で同25・7%減となった。建設機械向けの受注の下支えもあり増収となったが、金具鋼材費高騰の影響で減益となった。
金属加工事業の売上高は55億200万円で同0・3%増。営業損益は1億7500万円の損失(前年同期は5億6300万円の損失)となった。合理化推進努力の効果が表れ始めたものの、金具鋼材費高騰の影響が大きく損失となった。
ホース事業の売上高は43億7700万円で同24・3%増、営業利益は9400万円(前年同期は1億5500万円の損失)。受注は好調で増収、売上高の増加に伴い増益となった。
23年3月期通期の連結業績予想は、売上高は770億円で前期比7・7%増、営業利益は37億円で同111・5%増、経常利益36億円で同50・6%増、当期純利益は27億円で同29・5%増を見込む。