石油化学好調で増収増益 住友化学の22年3月期

2022年05月18日

ゴムタイムス社

 住友化学の2022年3月期連結決算は売上収益が2兆7653億2100万円で前期比20・9%増、コア営業利益は2347億7900万円で同59・0%増、営業利益は2150億300万円で同56・8%増、当期利益は1621億3000万円で同252・1%増となった。
 セグメント別では、エッセンシャルケミカルズ(旧石油化学)の売上収益は8425億円で同43・0%増、コア営業利益は535億円(前年同期は120億円の営業損失)となった。千葉工場での定期修繕の影響があったものの、合成樹脂や合繊原料、各種工業薬品等は需要の回復や原料価格の上昇等を背景に市況が上昇し、また交易条件も改善した。
 エネルギー・機能材料の売上収益は3164億円で同29・0%増、コア営業利益は201億円で同ほぼ横ばいとなった。リチウムイオン二次電池用セパレータは出荷が順調に推移した。また、アルミニウムの市況や正極材料の原料金属の市況が上昇したことから、販売価格が上昇した。
 情報電子化学の売上収益は4737億円で同9・7%増、コア営業利益は578億円で同45・6%増となった。半導体プロセス材料である高純度ケミカルやフォトレジストは需要の伸長に伴い出荷が増加した。また、前期から続いた巣ごもり需要や在宅勤務需要等を背景に、ディスプレイ関連材料の出荷が増加した。
 23年3月期通期の連結業績予想は、売上収益が3兆1200億円で前期比12・8%増、コア営業利益が2000億円で同14・8%減、営業利益が1800億円で同16・3%減、当期利益が1250億円で同22・9%減を見込んでいる。

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