昭和電工は5月17日、不飽和ポリエステル樹脂「リゴラック」およびビニルエステル樹脂「リポキシ」の販売価格について、6月1日出荷分より引き上げることを決定したと発表した。
対象製品と値上げ幅は、不飽和ポリエステル樹脂「リゴラック」が47円/kg以上、「リゴラックBMC」が30円/kg以上、「リゴラックSMC」が35円/kg以上、ビニルエステル樹脂「リポキシ」が30円/kg以上、「リポキシSMC」が40円/kg以上となっている。
昨今の原油、ナフサ、ベンゼン等の価格高騰を背景に、原材料メーカーによる採算是正のための原材料価格引き上げが続いている。さらに、「リゴラックBMC」「リゴラックSMC」「リポキシSMC」においては原材料に使用するガラス繊維等も需給バランスの変化で価格高騰が続いており、また包装材料費、物流費、電力コスト等も値上がりしている。同社では、これまでも製造や物流の合理化を進めてコストダウンに努めてきたが、これらの外部環境の変動によるコストの上昇は自助努力だけでは吸収するのは極めて困難であることから、製品の安定供給体制を維持するための価格改定を決定した。