相模ゴム工業の22年3月期連結決算は、売上高は54億1400万円で前期比3・1%減、営業利益は10億8800万円で同7・1%減、経常利益は14億6600万円で同43・0%増、当期純利益は10億9700万円で同83・5%増となった。
ヘルスケア事業は、売上高が40億4700万円で同4・3%減、営業利益は14億5800万円で同3・0%減となった。新型コロナウイルス感染症のパンデミック発生によるロックダウンや渡航・移動制限等で個人消費が停滞し、国際輸送の混乱から海外出荷が遅滞する等、国内需要の低迷をサガミオリジナル0・01(ゼロゼロワン)の海外売上で補うことに苦慮したことから、売上・利益ともに前年同期を下回った。
プラスチック製品事業は、売上高が11億5300万円で同0・1%増、営業利益は4400万円で同52・2%減となった。原油や天然ガスの国際価格が新型コロナウイルスの感染拡大による落ち込みから世界経済が回復に向かう中で上昇を続けていたが、ウクライナ問題を機に価格高騰に拍車がかかり、原料価格の上昇によるコスト増に伴う事業収益の圧迫を回避するべく、販売価格の修正を行った。その結果、増収減益となった。
なお、23年3月期の連結業績予想は、売上高が54億円で前期比0・3%減、営業利益が8億円で同26・5%減、経常利益が8億円で同45・4%減、当期純利益が5億円で同54・4%減を見込んでいる。