住友ゴム工業は5月18日、これまで新車への純正搭載向けに展開していたタイヤパンク応急修理キット「IMS(Instant Mobility System)」を、同日からタイヤセレクト、タイヤランドの全国のDUNLOP直営店をはじめDUNLOPタイヤ取扱店舗などで一般ユーザー向けに順次販売することを発表した。サイズはSUVや大型車両用と中小型車両・軽自動車用の大小2サイズで、価格はオープン価格。
「IMS」は、有効期限が切れた場合やすでに使用された場合の交換用として必要とされる。同社では、省資源・省エネルギーの取り組みの1つとして、スペアタイヤが不要となる「IMS」を積極的に展開していくとしている。
タイヤパンク応急修理キットは、タイヤに釘やネジが刺さった軽度のパンクを応急修理して最寄りの車両販売店や整備工場までの移動を可能にする。スペアタイヤを積む必要がなくコンパクトかつ軽量なため、トランクルームを広く使えることや燃費向上にも寄与することから、2000年頃からスペアタイヤに代わる応急装備品として広く普及している。
同社が開発した「IMS」は、環境に優しい天然ゴムラテックスからなる修理剤とコンプレッサーで構成されており、修理剤を注入後、コンプレッサーで空気を充填し、車を走らせることによって修理剤が圧縮と熱によって固まり、パンク穴をふさぐ。当社の「IMS」は1999年以来、新車搭載・交換用として累計7500万セットの出荷実績を誇っており、グローバルに展開している。
タイヤ交換作業が伴わないため安全性も高く、販売店やロードサービスなどを活用せずに短時間かつ簡単に作業ができるので、予測ができない突然のパンクにも安心だとしている。